医者になるためには、膨大な量の勉強をしなくてはなりません。
そして、医師国家試験に合格したら、自分が進むべき科目を集中的に学ぶことになります。
医療技術は日々進歩しています。
そのため、一つの科目でも覚えなければならない知識が多いのです。
ですから、ほとんどの医者は自分の専門分野以外はそんなに強くありません。
物理的に複数の専門分野を得意とするのは不可能なほどの量の知識があるのです。
大学病院などの大きな病院では内科一つとっても臓器別に専門分野が別れているところもあるようです。
一つの臓器だけでも一人前になるためには相当な努力を要します。
専門を磨きあげて自分のスキルを上げていくことが大きな病院では求められ狭く深い知識が必要となります。
ところが、診療所ではそうはいきません。
診療所ではどこが悪いのか判断できない患者さんもたくさん来ます。
その患者さんに対して、適切な診察をするためには広く浅い知識が必要となります。
広く浅い知識ですから対応できないような病気もあります。
その時は、大きな病院の専門医に紹介状を書いて少しでも詳しく検査できるよう手配します。
医師は根性!と勇気。
わからないものはわからない。自信があったらとことん向き合う。
女性だからとバカにされたくないという気持ちは学生の頃から持っていましたが
一人立ちを目前にして思うのは、できないことを自覚する勇気だと感じはじめました。
恩師は、「人間には限界がある、その限界を知るのがまた人間だ」と教えてくれました。
怖いものがいっぱいあっていいってことですよね。